レカンフラワーとは?ドライフラワーやプリザーブドフラワーの違いは?

レカンフラワーとは、花の自然の色や形をそのままに長期間楽しめる、新しい最先端のフラワーアートです。

フランス語で、「花の宝石箱」と言われ、ドライフラワーやプリザーブドフラワーと、見た目には違いが分からない方も多いと思われますが、作り上げる過程に違いがあります。

その作り方を知ると、レカンフラワ―って素敵だな!と思う方も多いはず。

レカンフラワー、ドライフラワー、プリザーブドフラワーとそれぞれにどの様な作り方であるか、それぞれの歴史についても調べてみました。

またレカンフラワーの魅力について詳しく調べてみましたので参考にしていただければと思います。

目次

レカンフラワー・ドライフラワー・プリザーブドフラワーのそれぞれの作り方と歴史

レカンフラワー、ドライフラワー、プリザーブドフラワーのそれぞれの作り方や歴史についてまとめました。

ドライフラワーの歴史と作り方

ドライフラワーの歴史

ドライフラワーの歴史はとても古く、何千年にもわたり親しまれています。

一番最古のものとして、古代エジプトのピラミッドから発見、ミイラの首回りにドライフラワーの花冠が飾り付けられていたといいます。

一般的には17世紀からヨーロッパ北部で流行し、冬の室内装飾品として楽しまれてきました。

日本では1695年に版行された総合的園芸の実際書「花壇地綿抄」にて初めてドライフラワーの作り方が記録されています。

ドライフラワ―の作り方

一般的なドライフラワ―の作り方は束ねた生の花、植物を輪ゴム、麻ひもで縛り風通しの良い場所に逆さにして吊るします。

花の種類などにもよりますが、そのまま手を加える事なく2~3週間程度で完成します。

早く乾燥する事が大事で、水分の多い花など、ドライフラワーには向いていない花もあります。

生の花を楽しんでから、ドライフラワ―にするのではなく、鮮度の良いうちから水分をたっぷり吸わせた花を乾燥する事で、きれいなドライフラワーに仕上がるといいます。

ドライフラワーの美しさを保つのは約3か月から半年間です。

プリザーブドフラワーの歴史と作り方

プリザーブドフラワーの歴史

1980年頃からヨーロッパのいくつかの機関でプリザーブドフラワ―の研究が始まったと言われています。

1991年にフランスのヴェルモント社が特許保存技術を発表されており、日本では1990年代の終り頃にプリザーブドフラワーが発表されました。

昭和期には趣味として薬局でグリセリンを購入して製作する方法もあったと言われています。

プリザーブドフラワーの作り方

プリザーブドフラワ―の作り方は、きれいな状態である生の花を「脱水、脱色」をします。「脱水、脱色」した花を好みの着色液に浸しそれを乾燥する事で出来上がります。

脱水、脱色」とは、特殊な液体(プリザ液・アルコール成分)等に漬け込むのですが、それによって花に含まれている水分をアルコールに置き換えます。同時に脱色になります。

続けて特殊な着色液に漬け込み色付けをします。それを乾燥する事で出来上がりです。

保存方法によって変わりますが、3年程度美しい花を楽しめます。

ケースなどに入れて保存される場合は10年以上の長期間、美しいまま楽しめると言われています。

レカンフラワーの歴史と作り方

レカンフラワワーの歴史

レカンフラワ―は2006年、世界的な押し花作家である杉野亘雄さんが生み出した日本生まれのフラワーアートです。

沢山の特許技術をもとに発表されました。

レカンフラワーは美しい生の花そのものを乾燥し特殊な額装内に入れ保存する方法で、花の形や色が生の花そのままの美しい仕上がりで保存出来る最新のアートフラワ―です。

レカンフラワーの作品は長期間、物によっては10年以上、美しいまま保存されるといいます。

レカンフラワ―の作り方

レカンフラワーに向き不向きの花がある様ですが、ほとんどの花がレカンフラワ―に出来ると言われています。

乾燥する仕方はいくつかあり、その花の特徴や状態によって見極め、それぞれに合った乾燥をします。

主に2つの乾燥方法に大別しますが、乾燥による縮みやウェーブを生かした葉紋乾燥と、リアルな仕上がりのリアル乾燥があります。

基本的な作り方として、リアル乾燥の常温「サンドドライ」というものがあります。

密封容器にジェルサンドという子粒子のシリカゲルを入れ、その上に下処理を行った花を並べます。その上に更にジェルサンドを被せ埋めていきます。その花の水分量や気温によって変わりますが、3日~20日間で仕上がります。

出来上がった乾燥花を、乾燥シートが入った保管ボックスなど、額装内に飾り付け出来上がりです。

レカンフラワ―の魅力

レカンフラワ―の魅力といえば、やはり自然の花そのものを長期間保存出来るという感動、嬉しさではないでしょうか。

ドライフラワ―では花によって色褪せや縮みが出来てしまいますし、ブリザーブドフラワーでは自然の花その物の色を一度抜いて、脱色してしまうという作業がありますね。

これは大きな違いであり、レカンフラワ―は自然の花その物が長期間楽しめるという感動です。

例えば、結婚式に使用したブーケや、記念日に頂いた大切な花束など、そのまま残しておきたいという願いが叶うともいえますね。

花その物の色や形をそのままに、長期間残せるというのはレカンフラワーの魅力ではないでしょうか。

まとめ

レカンフラワ―とは、生の花そのものを乾燥し特殊な額装内に入れ保存する方法で、花の色や形が生の花そのままの美しい仕上がりになる最新のフラワーアートです。

古くからあるドライフラワーでは色褪せや縮みが出来てしまい、プリザーブドフラワ―は、一度脱色作業がありますので、本来の花の色とは異なります。

ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの乾燥方法を経て、生の花その物の色や形をそのまま乾燥して作り上げるレカンフラワーはすごいです!

現代は花、植物の種類や色なども増えており、様々な乾燥方法の工夫や研究をされながら出来上がる、ドライフラワー、プリザーブドフラワ―、レカンフラワーのそれぞれの素晴らしい作品も多く、花好きな私にとっては癒され感動ものです!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次